ワルサーPP
ワルサーPPは警察用に設計され、開発された拳銃で1929年に発表された
口径7.65MMのものが一番多数生産されたが、他にも9MMクルツ弾、6.35MM、
.22LRの各製品も製造された
PPとはポリッッアイピストールの略である
ワルサーPPの特色は撃発機構にダブルアクションを採り入れた点である
ダブルアクション機構の利点は、銃身薬室内に装填したまま銃を持ち運べ
使用に際しては手動セフティを解放し引き金を引くだけで素早く発射が行える点があげられる
ダブルアクション機構はPPの後P38に受け継がれ、現在では自動拳銃の必須条件の
一つになっている
ワルサーPPは名称こそ警察用と名づけられたが、これは当時ドイツがベルサイユ条約によって
軍用火器生産を禁止されていたことが理由で、事実ドイツが再び軍備するとPPはPPKとともに
将校用拳銃の指定を受け、軍部で数多く使用された
PPの優れた構造と操作性は高く評価され、近年までヨーロッパの警察用火器として広く使用され続けた